今回からは『東京新のんき連』の誕生から、東京での阿波おどり踊りデビュー(2010年小金井阿波おどり)までを何回かに分けてご紹介したいと思います。
私達夫婦も徳島の『新のんき連』に通い始めて4~5年目頃には年齢も50歳に近づき、往復の車の運転も月に何回もだと辛く感じるようになってきました。
出来れば東京で練習の場を設けたいのですが、一連を起こすほどの力も人脈もなく、また他の連では独特の連打では合わせ難いため『新のんき連』の練習は出来ませんでした。
それならば、近い将来は阿波おどり連として活動するための阿波踊りの練習会を作ってみよう思い立ち、2009年の春先の徳島での『新のんき連』の練習の時に、池田連長に相談したところ賛成していただき、東京に戻り友人・知人・親戚などに声をかけ阿波踊りの練習グループを立上げる事にいたしました。
何事もまずは一歩、いや半歩でも踏み出さなければ始まらず、先行きの事などは少しでも進めてから考えていこうと思い、小さな力の私達夫婦の大きな決断でした!
その阿波踊りの練習グループは、新のんき連の『新』と高円寺の『高』を一文字ずついただき『新高会』と名乗り、最初の練習会を2009年5月に東高円寺のダンススタジオを借りて行ったところ、10名前後の希望者が集まってくれました。
最初の練習会でしたのでまだ楽器もなく簡単な活動説明をした後に、早速CDを音源にして踊りの練習を行ったところ、参加者全員の真剣に阿波踊りを習おうとする姿勢が伝わってきて、不安一杯で始めた『新高会』に明るい将来を感じさせてくれました!
その後翌月には2回目の練習会をセシオン杉並の音楽室でお囃子を中心に予定しておりましたので、『新のんき連』の練習参加も兼ねて楽器(鉦・大太鼓・締太鼓・笛)の調達に徳島へ行ったり、三味線は中野の飲み屋さんでの知り合いの三味線のお師匠さんを『新高会』に巻き込み、中古の三味線も用意していただくなど、『新高会』の鳴物練習会が開催できるように準備に飛び回りました。
そして迎えた2回目のお囃子を中心とした練習会では、鉦・大太鼓・締太鼓や笛・三味線といった和楽器に触れる事が初めての者ばかりでしたので、演奏すると言うよりは好きな楽器を持ち、先ずは音を出してもらい楽しんでもらう事だけの練習会にいたしましたが、5月の練習会よりさらに入会希望者の人数も増えて、15人が『新高会』の正式メンバーになってもらいました。
メンバーの殆どが20歳代~30歳代の若者で、ミュージシャンや音楽経験者もいて、踊り子だけでなく鳴り物も『新高会』の将来を感じさせる仲間が集まり始めました。
15人のメンバーが集まったとは言え季節は阿波踊りシーズン直前の6月です。
当然今年の高円寺には連として参加する事は出来ません。
来年以降の高円寺参加になりますが、私達夫婦以外は阿波おどりの経験がなく、来年もし高円寺に参加出来るようになっても未経験者だけでは不安を残します。
そこで高円寺阿波おどりの経験をさせておく事も大切との思いから、『江戸歌舞伎連』の中村連長にお願いし、その年限定で初心者の踊り子8人と私達夫婦の合わせて10人が、『江戸歌舞伎連』で高円寺阿波おどりに参加させていただく事になりました。
『江戸歌舞伎連』では、6月後半の練習から踊り子だけは参加させていただき、『新高会』の鳴り物メンバーには9月からの本格練習再開を約束し、『新高会』の活動を一時期休む事にいたしました。
夫婦二人で春先から準備を始めた『新高会』は、その年の夏には15人となり「はじめの半歩」を無事に元気良く飛び出す事が出来ました!
何事も「やってみなはれ!」という事ですかね!!
次回はお世話になった『江戸歌舞伎連』での活動など、『新高会』メンバーの2009年・夏をご紹介したいと思います。